ディア・ドクターDEAR DOCTOR
邦画2009年ドラマ2000年代西川美和

ディア・ドクター

何が嘘で何が本当かを、最後まで割り切らせません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
西川美和
出演
笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、八千草薫
上映時間
127分
公開
2009年6月

あらすじ(ネタバレなし)

山あいの小さな村。たった一人の医師である伊野は、村人から絶大な信頼を寄せられています。夜中でも往診に出かけ、誰の話も聞きます。

そこへ研修医の相馬が赴任してきます。都会の大病院とは違う医療の現場に、彼は戸惑いながらも伊野を尊敬していきます。

ある日、伊野が姿を消します。警察が調べるうち、この医師について誰も知らなかった事実が浮かび上がってきます。

ここが見どころ

笑福亭鶴瓶の起用

人の良さと胡散臭さを同時に出せる俳優として、これ以上ない配役です。笑顔のまま何も答えない場面が繰り返し出てきます。

八千草薫の患者

娘に病を隠したい老女。この人物の願いが、物語の中心にある嘘と直結します。

回想の積み方

失踪後の捜査と、赴任からの回想を交互に置く構成。事実が少しずつ入れ替わります。

この映画について:村でただ一人の医者が、ある日突然いなくなった。

この映画が問うているのは、「必要とされている嘘」をどう扱うかです。伊野を単純な詐欺師としても、聖人としても描きません。

西川美和の脚本は、判断を観客に投げます。『ゆれる』と同じ姿勢ですが、こちらのほうが温度がある。

難点は、終盤の展開がやや急なことです。127分の中で、もう少し呼吸があってもよかったと思います。

この作品の良さ

  • 笑福亭鶴瓶の配役
  • 判断を観客に委ねる脚本
  • 八千草薫の存在感

当サイトの評価

4.2/5.0

村でただ一人の医者が、ある日突然いなくなった。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.0
音楽4.0
演技4.7
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
受賞 最優秀脚本賞ほか
キネマ旬報
上位 2009年日本映画
IMDb
7.0 /10

第33回日本アカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞し、複数部門で高い評価を受けました。

笑福亭鶴瓶は本作で多数の新人賞・主演男優賞を受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 割り切れない話が好きな人
  • 西川美和作品を追いたい人
  • 医療を題材にした作品に関心がある人

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