

ダークナイト ライジング
『ダークナイト』が高すぎたせいで割を食っている作品だと思っています。単体で見れば十分に良い。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- クリストファー・ノーラン
- 出演
- クリスチャン・ベール、トム・ハーディ、アン・ハサウェイ、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン
- 音楽
- ハンス・ジマー
- 上映時間
- 165分
- 公開
- 2012年
あらすじ(ネタバレなし)
前作の事件から8年。ゴッサムは表面上の平和を保っていましたが、それは一つの嘘の上に成り立っていました。ブルース・ウェインは屋敷に引きこもり、表舞台から姿を消しています。
そこへ現れたのが、仮面をつけた男ベインでした。圧倒的な体力と組織力を持つ彼は、市の金融システムを破壊し、やがて街そのものを封鎖してしまいます。
打ちのめされ、遠く離れた地下牢に囚われたブルース。彼が再び立ち上がるためには、まず自分が何を諦めていたのかを知る必要がありました。
ここが見どころ
8年後という設定
前作の直後ではなく、長い時間が経ってから始まります。英雄が不在だった期間の街を描けるという点で、この選択は正解でした。
トム・ハーディのベイン
顔の大半がマスクで隠れ、声も加工されています。目と身体だけで威圧感を出すという難しい条件で、それを成立させています。
アン・ハサウェイのキャットウーマン
本作でいちばん評価が高い部分かもしれません。善悪のどちらにも属さない立ち位置を、軽やかに演じています。
この映画について:三部作を、街と個人の両方から畳む。
『ダークナイト』が異常な完成度だったため、本作は不当に低く見られがちです。ただ、三部作の完結編としてやるべきことはやっています。1作目で提示した「恐怖」、2作目の「混沌」を受けて、本作は「立ち上がること」を扱う。主題の配置は明確です。
問題は物量です。165分の中に登場人物と出来事を詰め込みすぎており、とくに中盤の街の封鎖以降は説明が駆け足になります。省略が目立ち、細部の辻褄が甘い。
また、ベインという敵は前作のジョーカーと比べると、思想の面で見劣りします。組織と暴力で押してくる相手は、対話にならないぶん物語が動かしにくい。
それでも、終盤の畳み方は好きです。ブルース・ウェインという人物にとって何が救いなのか、という問いに、三部作全体で答えを出しています。
この作品の良さ
- 8年後という時間設定の使い方
- トム・ハーディの、目と身体だけの芝居
- アン・ハサウェイの軽やかな立ち位置
- 三部作の主題を完結させた終盤
当サイトの評価
三部作を、街と個人の両方から畳む。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.3 |
世間ではどう評価されているか
- 上映時間
- 165 分
- シリーズ
- 完結編 ノーラン三部作
- 公開
- 2012 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
クリストファー・ノーランによるバットマン三部作の完結編です。2012年公開、上映時間165分。
前作『ダークナイト』の評価が極めて高かったため、比較されることの多い作品ですが、興行的には大きな成功を収めました。当サイトでは『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』も収録しています。
こんな人におすすめ
- 『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』を観た人
- 三部作をきちんと終わらせたい人
- 長尺のアクション大作に耐えられる人
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