キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
痛快な犯罪劇に見えて、中身は父と息子の話です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- スティーヴン・スピルバーグ
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ
- 出演
- レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 141分
- 公開
- 2003年3月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1960年代。両親の離婚をきっかけに家を飛び出した16歳のフランクは、生き延びるために小切手を偽造し始めます。
パイロットの制服を着れば信用される。医師だと名乗れば病院に入れる。彼は身分を次々に乗り換えながら、莫大な額を稼いでいきます。
追うのはFBIの捜査官カール・ハンラティ。地味で融通の利かないこの男だけが、フランクを本気で追い続けます。
ここが見どころ
オープニングのタイトル
60年代風のアニメーションによる導入。この時点で作品のトーンが決まります。音楽と合わせて完成度が高い。
クリスマスの電話
毎年クリスマスに、フランクがカールへ電話をかける。敵同士なのに、互いが唯一の話し相手になっているという構造が切ない。
クリストファー・ウォーケンの父
誇りだけを手放さない小市民。息子が転落する理由が、この人物の造形にすべて入っています。
この映画について:16歳のパイロット、医師、弁護士。全部ニセモノ。
スピルバーグは軽快に撮っていますが、フランクが逃げ続ける動機は「家族が元に戻る」という叶わない願いです。犯罪劇の下に家族の話が敷いてある。
ディカプリオがまだ少年の顔を残している時期の出演で、この役には合っています。トム・ハンクスの疲れた誠実さも良い。
難点は141分という長さと、後半の失速です。事件の解決そのものは、あまり面白くありません。
この作品の良さ
- 軽快な語り口と音楽
- 追う側と追われる側の関係
- 父親役の造形
当サイトの評価
16歳のパイロット、医師、弁護士。全部ニセモノ。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- ノミネート 助演男優賞ほか
- IMDb
- 8.1 /10
- 原作
- 本人の自伝 内容には諸説あり
クリストファー・ウォーケンがアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
原作はフランク・アバグネイル本人の自伝ですが、記述の一部については後年に疑問が呈されています。実話として断定的に受け取らないほうがよい作品です。
こんな人におすすめ
- 軽快な犯罪ものが好きな人
- スピルバーグ作品を追いたい人
- 家族の話として観たい人
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