ベイビー・ブローカー
題材の重さに対して、映画はかなり優しい作りです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 是枝裕和
- 音楽
- チョン・ジェイル
- 出演
- ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン、ペ・ドゥナ
- 製作国
- 韓国
- 上映時間
- 129分
- 公開
- 2022年6月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
釜山。教会の前に置かれた「ベイビー・ボックス」から赤ん坊を盗み出し、子どもを望む夫婦に売る男が二人います。クリーニング店を営むサンヒョンと、施設で育ったドンスです。
ある夜、ボックスに子を預けた若い母ソヨンが、翌日戻ってきます。事情を知った彼女は、通報する代わりに、買い手探しに同行することを選びます。
三人と赤ん坊の旅が始まります。そしてその後を、二人の刑事が尾行しています。
ここが見どころ
観覧車の場面
狭い箱の中で交わされる会話。是枝作品に繰り返し出てくる「閉じた空間での告白」の型です。
ソン・ガンホの佇まい
この役でカンヌの男優賞を受賞しました。韓国の俳優として初の受賞です。
暗闇での言葉
終盤、照明を落とした部屋で交わされる一連。顔を映さないことで、言葉だけが残ります。
この映画について:赤ちゃんポストに置かれた子を、勝手に売ろうとする男たち。
扱っているのは嬰児遺棄と人身売買です。しかし映画はそれを、暖かい疑似家族の物語として語ります。ここに批判があるのは当然だと思います。
是枝作品の中では、意図が説明的に語られる場面が多い。『万引き家族』の鋭さと比べると、丸くなった印象は否めません。
難点はそこと、129分の中盤がやや長いことです。ただ俳優陣は素晴らしい。
この作品の良さ
- 俳優陣の演技
- 暗闇の場面の演出
- 韓国での撮影の質感
当サイトの評価
赤ちゃんポストに置かれた子を、勝手に売ろうとする男たち。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 男優賞 ソン・ガンホ
- IMDb
- 7.0 /10
- 記録
- 韓国俳優初 カンヌ男優賞
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
2022年のカンヌ国際映画祭で、ソン・ガンホが男優賞を受賞しました。韓国の俳優として初の受賞です。
同映画祭ではエキュメニカル審査員賞も受賞しています。
こんな人におすすめ
- 是枝作品を追いたい人
- 韓国映画に関心がある人
- 疑似家族の物語が好きな人
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