BREATHLESS
勝手にしやがれ
話は単純です。この作品が重要なのは、作り方のほうです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジャン=リュック・ゴダール
- 出演
- ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ
- 製作国
- フランス
- 上映時間
- 90分
- 日本公開
- 1960年
あらすじ(ネタバレなし)
車を盗んだミシェルは、追ってきた警官を射殺してしまいます。パリに戻った彼は、新聞を売るアメリカ人留学生パトリシアの部屋に転がり込みます。
金を集めてイタリアへ逃げようとする彼と、妊娠を告げられずにいる彼女。捜査の手が迫るなか、二人は部屋でとりとめのない会話を続けます。
ここが見どころ
ジャンプカット
同じ場面の途中を飛ばして繋ぐ編集。それまで隠すべきとされていた繋ぎ目を、わざと見せるという選択が映画の文法を変えました。
部屋の20分
物語がまったく進まない長い会話。目的のない時間を平然と入れるという態度も、当時としては異例でした。
この映画について:つなぎ目を隠さない編集で、映画の文法を壊した。
話としては、ありふれた犯罪ものです。重要なのは撮り方で、手持ちカメラ、自然光、即興の台詞、そしてジャンプカット。低予算ゆえの選択が、そのまま新しさになりました。
この作品以降、映画は「うまく繋ぐ」ことから自由になりました。影響の大きさで言えば、20世紀の映画の中でも屈指です。
難点は、いま観ると新しさが分かりにくいことと、主人公が単純に身勝手なことです。物語を求めると肩透かしを食います。
この作品の良さ
- ジャンプカットによる文法の刷新
- 手持ち撮影と自然光
- 目的のない時間を入れる態度
当サイトの評価
4.6/5.0
つなぎ目を隠さない編集で、映画の文法を壊した。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- ベルリン
- 監督賞 1960年
- IMDb
- 7.7 /10
- 影響
- 決定的 映画の編集文法を変えた
ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。ヌーヴェル・ヴァーグを世界に知らしめた作品であり、編集の常識を変えた一本として映画史の必修作になっています。
こんな人におすすめ
- 映画の作り方に興味がある人
- 映画史を追いたい人
- 物語よりスタイルを味わいたい人
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