BEFORE SUNRISE
洋画1995年恋愛1990年代会話劇

恋人までの距離

恋愛映画というより、会話の映画です。合う人には代えがたい一本になります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
リチャード・リンクレイター
出演
イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー
上映時間
101分
日本公開
1996年

あらすじ(ネタバレなし)

ブダペストからウィーンへ向かう列車。アメリカ人青年ジェシーとフランス人学生セリーヌは、たまたま隣り合わせて話し始めます。

ウィーンで降りることになっていたジェシーは、彼女に「一緒に降りないか」と提案します。翌朝の便まで、二人には十数時間しかありません。行き先も決めず、街を歩きながら、二人は話し続けます。

ここが見どころ

長回しの会話

歩きながらの会話が、切らずに何分も続きます。会話の流れそのものが物語で、間や言いよどみまで含めて設計されています。

レコード店の試聴室

狭いブースで曲を聴きながら、互いに目を合わせられない数分。台詞がほとんどない場面が、いちばん雄弁です。

この映画について:ウィーンを一晩歩きながら、ずっと喋っているだけ。

事件は何も起きません。二人が話し、歩き、また話す。それだけで101分。それでも持つのは、会話の内容ではなく「限られた時間しかない」という設定が全体を緊張させているからです。

脚本は俳優も参加して作られており、台詞が作り物に聞こえません。二人の議論はときどき青臭く、それがまた正確です。

難点は、この形式が合わない人には本当に退屈だということです。また、二人がやや理想化されたインテリとして描かれる点も、鼻につく人はいると思います。

この作品の良さ

  • 会話そのものを物語にした構成
  • 長回しによる自然さ
  • 限られた時間という設定が生む緊張

当サイトの評価

4.6/5.0

ウィーンを一晩歩きながら、ずっと喋っているだけ。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.8
映像美4.3
音楽4.2
演技4.8
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

ベルリン
監督賞 1995年
IMDb
8.1 /10
シリーズ
3部作 9年ごとに続編

ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。同じ俳優で9年ごとに続編が作られ、3部作となっています。同じ人物の20年近くを追った例として、映画史でも珍しい試みです。

こんな人におすすめ

  • 会話劇が好きな人
  • 静かな恋愛映画を探している人
  • 『ドライブ・マイ・カー』が好きだった人

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