アベンジャーズ(2012年・洋画)のイメージ
洋画2012年アクション2010年代アメリカ

アベンジャーズ

シリーズものの形を変えた作品です。良くも悪くも、いまの映画産業はここから始まりました。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ジョス・ウェドン
出演
ロバート・ダウニー・Jr.、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、トム・ヒドルストン
製作国
アメリカ
公開
2012年
位置づけ
MCU 6作目・第1期の集大成

あらすじ(ネタバレなし)

神々の世界から追放されたロキが、強大な力を持つ四次元キューブを奪います。彼の目的は、異星の軍勢を率いて地球を支配することでした。

シールドの長官ニック・フューリーは、封印されていた計画を発動させます。それぞれ単独で活動してきた特殊な人材を集め、一つの部隊を編成するというものでした。

しかし集められた面々は、性格も価値観も噛み合いません。協力どころか衝突を繰り返す彼らが、一つのチームになれるかどうか。決着は、ニューヨークの上空でつくことになります。

ここが見どころ

人物の配し方

6人それぞれに見せ場と役割があり、誰も埋もれていません。ジョス・ウェドンは群像劇を得意とする書き手で、その資質がこの企画と噛み合いました。

空母内での対立

中盤、チームが内部で険悪になる長い場面があります。戦う前に、まず噛み合わないことを見せる。ここに時間を割いたから、終盤の連携が効きます。

ニューヨーク決戦の長回し

終盤、カメラが6人を順番に追っていくワンカット風の場面。全員が同じ画面にいることの高揚を、映像で直接示した瞬間です。

この映画について:別々の映画の主人公を、一本に集める。

いま観ると、規模は驚くほど小さい作品です。敵は一人と異星の兵隊、舞台はほぼニューヨークの数ブロック。後年のシリーズ作と比べれば、こぢんまりしています。

それでも本作が重要なのは、別々の映画の主人公を一本に集めるという形式を成立させたことです。誰かが霞むこともなく、話も破綻していない。当時これは前例のない挑戦でした。

ジョス・ウェドンの脚本は会話が軽快で、人物同士の相性の悪さがそのまま笑いになっています。ヒーローものにこの手触りを持ち込んだのは、以後のシリーズの基調になりました。

反面、その軽さが定型化し、後年のマーベル作品の弱点になったという指摘もあります。良くも悪くも、影響が大きすぎた作品です。

この作品の良さ

  • 6人全員に役割と見せ場を配った脚本
  • 戦う前に不和を描く中盤の構成
  • ニューヨーク決戦の長回し
  • クロスオーバーという形式を成立させた達成

当サイトの評価

4.3/5.0

別々の映画の主人公を、一本に集める。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.4
音楽4.2
演技4.3
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
視覚効果賞 ノミネート
位置づけ
MCU 6作目
公開
2012

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

5作にわたって個別に紹介されてきた人物を集結させた作品で、MCU第1期の集大成にあたります。

複数のシリーズを一本に統合するという形式を確立し、以後の映画産業に大きな影響を与えました。

こんな人におすすめ

  • 『アイアンマン』などMCU初期作を観た人
  • 群像劇としてのヒーローものが観たい人
  • シリーズの起点を押さえたい人

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