ある男A MAN
邦画2022年ドラマ2020年代ミステリー

ある男

静かな作品ですが、構成が非常にうまい。近年の邦画では特に完成度が高い一本です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
石川慶
原作
平野啓一郎
出演
妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名
上映時間
121分
公開
2022年11月

あらすじ(ネタバレなし)

宮崎の文具店。里枝は、離婚を経て再婚した夫・大祐と穏やかに暮らしていましたが、彼は事故で亡くなります。

法要に現れた大祐の兄が、遺影を見て「これは弟ではない」と告げます。夫は誰だったのか。里枝は離婚時に世話になった弁護士・城戸に調査を依頼します。

ここが見どころ

調べる側の事情

弁護士の城戸は在日三世で、自分の出自に揺らぎを抱えています。調べる側と調べられる側が重なっていく構成です。

最後のバー

詳しくは書きませんが、終幕の数分で意味が反転します。この一場面のための121分です。

この映画について:死んだ夫は、まったくの別人だった。

ミステリーとして始まり、途中から「自分は誰か」という話に変わります。この移行が非常に滑らかです。

俳優が全員良く、特に安藤サクラの抑えた芝居と、窪田正孝の少ない出番での存在感が効いています。

難点は、テンポが静かで盛り上がりに欠けることです。また扱っている社会的な問題は、121分では深く掘りきれていません。

この作品の良さ

  • 調べる側と調べられる側が重なる構成
  • 最後の一場面での反転
  • 俳優陣の芝居

当サイトの評価

4.5/5.0

死んだ夫は、まったくの別人だった。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.4
音楽4.4
演技4.9
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
8冠 最優秀作品賞ほか
IMDb
7.3 /10
原作
平野啓一郎 読売文学賞受賞作

第46回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む8部門を受賞しました。原作は平野啓一郎の同名小説です。

こんな人におすすめ

  • 静かなミステリーが好きな人
  • 自分は誰かという問いに関心がある人
  • 近年の邦画の良作を探している人

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