アメリ
映像の作り込みで観る映画です。物語は他愛ないので、そこを期待しすぎないほうが楽しめます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジャン=ピエール・ジュネ
- 出演
- オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ
- 音楽
- ヤン・ティルセン
- 製作国
- フランス
- 上映時間
- 122分
- 日本公開
- 2001年11月
あらすじ(ネタバレなし)
パリ、モンマルトル。幼いころから人との距離がうまく取れないまま育ったアメリは、カフェのウェイトレスとして働いています。空想の中で生きることが、彼女の日常でした。
ある日、部屋の壁の中から数十年前の少年の宝物箱を見つけたアメリは、持ち主に返すことを思い立ちます。それがうまくいったことで、彼女は他人をこっそり手助けすることに夢中になっていきます。
ここが見どころ
色を絞る
画面から青系の色を抜き、緑と赤だけを強調しています。実在のパリを、記憶の中の街のように作り替える処理です。
小ネタの密度
人物紹介が「好きなもの/嫌いなもの」の羅列で行われるなど、細かい遊びが全編に詰まっています。一度では拾いきれません。
この映画について:色を絞り込んだだけで、パリが別の街になる。
話そのものは他愛のない、内気な女性の恋の話です。この映画の価値は、それをどう見せるかに全部注がれていると言っていい。色、レンズ、ナレーション、小道具。
ヤン・ティルセンの音楽も含めて、様式としての完成度が高い。公開当時、この画作りは大量に模倣されました。
難点は、その作り込みが過剰に感じられる人がいることです。また、パリの現実を消して観光地的な理想像だけを描いていることには、本国で批判もありました。
この作品の良さ
- 色を絞ることで作られた独特の映像
- 小ネタの密度
- ヤン・ティルセンの音楽
当サイトの評価
色を絞り込んだだけで、パリが別の街になる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 5部門 ノミネート
- IMDb
- 8.3 /10
- 興行
- 大ヒット フランス映画として異例
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
フランス映画としては異例の世界的ヒットとなり、アカデミー賞では外国語映画賞を含む5部門にノミネートされました。2000年代のフランス映画を代表する一本です。
こんな人におすすめ
- 映像の作り込みを味わいたい人
- 軽い気分で観られる作品を探している人
- 『グランド・ブダペスト・ホテル』が好きだった人
配信を探す
各サービスで「アメリ」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。