アフター・ヤンAFTER YANG
洋画2021年SF2020年代コゴナダ

アフター・ヤン

96分。とても静かで、余韻の長い作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
コゴナダ
原作
アレクサンダー・ワインスタイン
出演
コリン・ファレル、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン
製作国
アメリカ
上映時間
96分
公開
2022年10月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

近未来。茶葉を扱う店を営むジェイクと妻カイラは、中国から養子に迎えた娘ミカと暮らしています。家にはもう一人、ヤンという存在がいます。

ヤンは、ミカが自分のルーツを学べるようにと購入された、中国系の外見を持つアンドロイドです。彼は兄として、家族の一員として過ごしてきました。

ある日、ヤンが突然停止します。修理を試みるうち、ジェイクは彼の中に記憶を保存する装置が組み込まれていることを知ります。

ここが見どころ

記憶の映像

ヤンが保存していた数秒の断片。何気ない光景ばかりが選ばれているところに、この作品の主張があります。

冒頭のダンス

家族単位で参加するオンラインのダンス競技。近未来の生活を、説明せずに提示します。

美術と色

木と布を基調にした、生活感のある近未来。ディストピアでもユートピアでもない設計です。

この映画について:家族だったアンドロイドが、ある日動かなくなる。

扱っているのは、「人ではないものを失ったとき、それは喪失と呼べるのか」という問いです。答えは示されません。

コゴナダは映像批評から出発した作家で、小津安二郎への傾倒を公言しています。カメラの高さと間の取り方に、その影響が明確です。

難点は、事件が何も起きないことと、テンポが非常に遅いことです。

この作品の良さ

  • 記憶の断片の選び方
  • 生活感のある近未来の美術
  • 96分の余韻

当サイトの評価

4.2/5.0

家族だったアンドロイドが、ある日動かなくなる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.7
音楽4.7
演技4.3
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

カンヌ
ある視点部門 2021年
IMDb
6.8 /10
原作
短編小説 アレクサンダー・ワインスタイン

2021年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映されました。

原作はアレクサンダー・ワインスタインの短編小説『Saying Goodbye to Yang』です。

こんな人におすすめ

  • 静かなSFが好きな人
  • 小津作品が好きな人
  • 余韻の残る映画を探している人

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